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Bow Wow #1 / BOW WOW
失恋船長 ★★ (2018-04-22 12:40:08)
WILD FLAGの活動に早々と見切りをつけ次に山本恭司さんが選んだのはB時代のBOWWOWの復活。
メンバーは昔のメンツではなく専任ヴォーカルを入れる形になった事は大きい。やはりWILD FLAGも歌が弱かったという点は否めなかったので喜ばしいニュースでした。
しかし蓋を開けた音楽性&メンバーはWILD FLAGのリズム隊に、ギターは十二単の八重樫浩士と新人ヴォーカル堀江哲也以外は驚くような人選ではなくフレッシュ感も皆無と言える内容で、個人的にはWILD FLAGがツインギターになり専任ヴォーカル加入程度のプチリニューアル感が漂いまくっていた。
そういう流れを引き継いでいるので音楽的な問題点など見当たらず、むしろ順当なスタイルを継承するという形での新生BOWWOWの船出となった。元々WILD FLAGがBOWWOW的なニュアンスだったので(V解散後の新バンドがBってのを懸念しただけと思っています)このバンドの期待値は高いものでした。先行リリースされたシングル盤にはSIGNAL FIRE KICK ASS 95というタイトルで名曲をリメイクしていましたかね。
全編日本語詩、骨太なロックサウンドとキャッチネスさが絶妙に絡み合う国産ロックサウンドを余裕綽々で鳴らしています。新たなる試みはないが、1995年という時代にここまでストレートなサウンドってのは逆に新鮮に聞こえたと思います。ラフなんだけど、日本人らしい折り目の正しさというか、見た目は不良なんだけど、根はメチャクチャ社会のルールを守る好青年、そんな音なんですよね。山本恭司さんのワイルドロックはさ。そこが評価を分ける最大のポイントでしょうね。

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