この曲を聴け! 

サントロワ∴ / 南條愛乃
1573 ★★★ (2018-05-05 19:58:08)
1st、2ndときての3rdアルバム。
今回もコンセプトありきの制作にはなっているが、これまでに見えた「こういうコンセプトでなくては!」という南ちゃんの強烈なメッセージ性は薄れ、楽曲も多種多様に用意されている。(前半は若干ダレるが)
このアルバムのキモをロック(“的”な曲)が好きな自分からすると、6~9までの流れ!もうこの4曲だけでもこのアルバム購入費の元は取れる!
特に6はロック好きなら間違い無くイケるはず。(ジャニスのようにハスキーでシャウトしないと嫌だって人じゃなければ)
更に個人的に好きな作曲家・丸山さんが南ちゃんに初提供した、2と12も中々良い。(丸山さんの本気はこんなもんじゃないが)

しかしその一方で「ちょっとソロアーティスト・南條愛乃としてはもう世界観を出し尽くした感」は拭えない…
現に先にも触れたが前半から6までの曲は、これまでの南ちゃんバラードって感じで新鮮味は薄い。

ただ6・7・8のような時にはプログレっぽさすら感じさせる曲があるあたり、「まだ期待しても良い…のかな?」と思えたりもしなくない。
その期待を満たす為には、やはりもっと多くの作曲・編曲家達に曲作りを依頼した方が良い気がする。
これは(ファンには悪いが)フリップサイドの楽曲の一本調子さを聴いていて感じる事だ。
まあこれは実は全てのミュージシャン達にも言える事なのだが…やっぱり一・アーティストを追いかけていると「またこんなの?」と感じる事は決して少なくないしね。

まあ辛辣な事も書いたけど、このアルバムは声優アルバムなんざ…という概念を取っ払って聴くと十分に楽しめる作品だと思う。(HM/HR命!な人には合わないけど)

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