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Live in Moscow / URIAH HEEP
失恋船長 ★★★ (2018-05-12 13:36:53)
ペレストロイカ万歳、西側のアーティストがソ連でライブを敢行。90年代を目前に大々的な宣伝を行い、地元ミュージシャンまで担ぎ出しBON JOVIが中心となりステージを行った。その時のライブ盤もあるし、その前後はロシアンメタルの雑誌などで紹介されたりと、ちょっとしたブームがあったのだが、西側のアーティストで初ライブを行ったのはインギーでもなければ、ボンちゃんでもない、なんとURIAH HEEPだったんだからね。
当時、全然話題になっていなかった記憶があるなぁ、不勉強ですね。
そんなメモリアルなステージに立ったのは新生URIAH HEEP。シンガーはバーニー・ショウ、キーボードはフィル・ランゾン。
オープニングを飾る『Bird Of Prey』は長らく演奏してこなかったクラシックナンバー、バーニーの繊細な節回しは新たなる息吹を与え、新生HEEPここにありと矜持を感じさせるパフォーマンスで魅了。ライブでは甘い歌声とパンチの効いたロックテイストを上手く混ぜ、彼の持ち味を発揮と思いのほか良質なパフォーマンスを披露していました。
なるほど、これくらい歌いこなせるなら今でもバンドのフロントマンを務めるのも納得でしたね。ちょっと軽く見てましたバーニーには本気で謝罪したいです。
リー・カー・スレイクのキビキビとしたドラミングが牽引するピーター・ゴルビー時代の『Too Scared To Run』も違和感なし、むしろカッコよく聴かせていて、80年代型URIAH HEEPのありかたを存分に見せつけています。
次の『Corina』は新曲で、なるほど、この路線で進んだなというメッセージ性があり、初期のファンにとっては軽いポップロックとなるのだが、バーニーありきのラインナップによる攻めのハードポップサウンドにバンドの未来像を見ましたね。
『Mr.Majestic』はフィルがリードボーカルを担当、キーボードが歌うのは伝統なのかね?
そしていよいよステージはクライマックスへと突入。 The Wizard ~July Morning~Easy Livin' と必殺の名曲が連発、お腹一杯もう一杯と大満足のステージとなりました。合間に挟まれた新曲とクラシックソングとの感触の違いに、戸惑いはありますが、ラストに収められたキーボードも大活躍な疾走ナンバー『Pacific Highway』なんて、80年代的なシンセの音だけど、ミックのワウギターもハマっているし、バーニーのハーモニーを生かした軽やかな歌い回しもハマり、このメンツによる魅力を発揮しています。新旧の魅力を詰め込んだ良質なライブ盤なのだが、何故名曲『Look At Yourself 』をカットしたんだろう。CD化の際に『Gypsy』は復活したのになぜ?
そして1998年度盤にはEQUATORに収録された『Rockarama』『Heartache City』も追加されていただけに不思議でなりません。
ちなみに久しぶりに今作をまるまる通して聴いたのですが『Heartache City』がメチャクチャハマっていてカッコよかった。重ね重ねバーニー・ショウには謝罪したいです。
昔のような重厚感はないのかも知れないが、改めて80年代に合わせてモデルチェンジしたURIAH HEEPも悪くないなぁと再確認しましたね。

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