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Against the Law / STRYPER
MK-OVERDRIVE ★★ (2018-06-20 08:02:12)
90年夏リリースのフルレンス4th、通算5th”無法の掟”。特に日本で好まれていた前作までのイメージを払拭すべく、strypeの衣装を捨て神を讃美する歌詞まで排除する構想は前年の来日の時点で既にあったという。実際は人種の坩堝であるアメリカのこと、バッシングに耐えかねたというのが正解だろう。
プロデューサーにMOTLEY CRUEを手掛けたTOM WERMANを迎え、サウンドも初期のHM/HR指向に戻った。とはいえサウンドプロダクションは更に向上しているから全く昔のままではない。6.はEARTH, WIND & FIREのカバー、9.11.は初期に作られた曲の拾遺と寄せ集め的に思えるのは致し方なしか。
上の方々のレビューでは前半の評価が低いが、STRYPERではなくMOTLEY CRUEだと思って聴けば結構イケるんじゃない? 色々言われながらも全米チャートTOP40入りした本作をスルーするのは勿体ない。カッコいいことに変わりはなく、かつてのSTRYPERらしさを求めなければ充分に名盤と言える。
折角こうして脱皮を試み新たな道へ進もうとしたSTRYPERだが本作リリース後に所属レーベルのENIGMAが倒産、HM/HRシーンの大変動もあり、約15年もの永き眠りに就くのであった…。何かと問題作ということもあって☆2.4個。

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