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久々にサッカーの話題
失恋船長 (2018-06-23 19:39:17)
日本代表がW杯本番のガチンコ勝負の場で南米の強豪国コロンビアを2-1で破った。この2-1というスコアの意味は凄く大きい。
大会前、監督更迭のニュースはサッカーファンの間でも賛否あっただろうが、遅すぎた決断に興味を失っていました。しかし西野体制の試合は明らかに前任の監督とは違うもので、わが国、日本が数年間かけて積み上げてきた、良く走りピッチを広く使いパスを回す、あの堅実なサッカーが戻ってきた。
W杯だから日本を応援するようなミーハーではないので、ハリル体制には興味もなかったが、西野監督になれば話は別です。
コロンビアに勝った試合は出張先のホテルで一人で観戦。後半の戦いぶりには胸が熱くなりましたね。
勝った事よりも、守りに入らずクレバーに試合を運び、逆転した事が一番大きい。個人的には結果などどうでもよく、中身が一番重要だと思うタイプなので、あの試合はマイナスな面もあれど、それを上回る感動があった。
開始早々一発退場PKという審判の判断にも助けられ、日本が優位に試合を進めていたが、前半の20分過ぎからは香川は、ほとんどボールに触れず、ハッキリいって日本の悪い癖が出ていた。何が何でも点を取りきたコロンビアに合わせ、数的有利を生かせない試合運びにはストレスがあった。南米らしいマリーシアなプレーでファウルをもらうのも予想内、その後の失点は仕方ないが、やはり一人少ない相手に合わせた戦い方の日本が悪かった。従来なら、あのままズルズルと行くんだろうが、明らかに日本を舐めていたコロンビアは、思いのほか足が重く同点後は慎重になった。もしコロンビアがコンディションが万全で、攻め手を緩めなかったら、あの試合はどうなっていたのかと冷や汗をかくのだが、彼らは前半を無理せずに折り返してくれた。
後半に入り日本代表は目覚めた。数的有利を自覚し果敢に攻め上がる姿にコロンビアも、これが日本代表の戦い方なのかと面を喰らっただろう。大迫や香川ばかりに目がいくが長谷部もチームをコントロールしたし、吉田も負けなかった。昌子も再三のピンチを救い重責を果たした。個人的にはサイドバックの酒井のプレーが印象的だった。ほとんど相手に負けなかったし、チャンスを演出する姿を見せてくれた、逃げずに相手に向かう姿は何よりも頼もしくクレバーな姿に映った。
とにかく、各自が逃げずに勝負を仕掛け前に前にと進んできたのが印象的だ。この戦術なら原口元気も不満なく身体を張れるだろう。
この4年間、日本代表はすっかり弱くなってしまったので世間の関心は失われたが、4年前の日本代表はアジアでは無双状態だった。
4年前を知るメンバーに固めた事は、けして褒められる事ではないが、今大会は結果に拘ったのであろう。
体格差を豊富な運動量で埋める戦術、日本代表はとにかく走る。ポジションに拘らず皆でアクションを起こし献身的なプレーで戦う。広いピッチを狭しと駆け巡りパスワークで相手チームを翻弄するサッカーが戻ってきたのだ。
ハリルホジッチのサッカーは日本人のメンタリティには合わない。言われなくとも節度ある行動と、己を律する事が出来る国民性、アフリカのスター選手のように、合宿の合間にクラブで夜遊びするような選手はいない。彼のように選手のルーティーンであった散歩まで禁止するという自主性のなさはマイナスにしか働かないであろう。
特に問題視するのは、ピッチ上でも一切の自由を許さないと言う姿勢。彼のサッカーはとにかく縦に速くしかける、ボールタッチを少なくする事で、相手に速攻を掛け点を取ると言うものだが、その戦術は最後まで浸透しなかった。とにかくリズムも悪く、攻め手も少なく、お世辞にも策のある監督とは言えない、アイデアに乏しい戦術だった。相手に合わせて戦えないのは致命的と言えよう。
もしあの戦術でコロンビア戦に挑んでいたら、どれくらい歴史的な敗戦を喰らっていたかと思うとゾッとします。
何故ならば、身体の小さい日本人が縦に突破してきても怖いと思う海外のDFは少ないはずです。長い脚を出され引っかけられ終了。
真面目に8-0くらいで負けてもおかしくない取り柄のない戦術でした。
縦へ抜ける以外何もないので、ボールをキープしたりサイドを使ったりしようものなら、血相変えて怒鳴る監督でしたからね。統制の取りたがらない一昔前のアフリカのチームなら良いかも知れませんが、今はアフリカ人もヨーロッパのクラブでサッカーをプレイし、国に持ち返っているので厳しいでしょうね。
本田が調子こいてバックパスをミス、そのせいで同点のピンチには陥ったが、日本代表はコロンビア戦で4年前に出来なかった自分たちのサッカーを貫いた。
4年前、ザッケローニ戦い方はけして間違ってはいなかった。ただ、本番に入り、はやり国際経験の少ない選手は相手をリスペクトし過ぎてラインを下げ、その間をいいように抜かれた。あの大会で皆が全員で勝負する事を恐れずに戦えば、コロンビアには負けても他の試合は違う結果になっただろう。
今大会は、攻めの姿勢を最後まで崩さなかった。西野監督は選手交代のタイミングもズバリとハマり試合巧者ぶりを発揮。対するハメス・ロドリゲスを温存したコロンビアは最後まで波に乗れなかった。彼らにとっては負けよりも、アジアの小国に、面白いようにボールを回され再三のピンチを招いた、不甲斐なさの方が問題だろう。明らかにコンディションに問題を抱えていた。
これがグループリーグ突破の掛かった3戦目なら戦い方も違っていたが、日本にとっては初戦と言うのがラッキーだった。
日本を舐めて掛かってきたコロンビアには感謝したい。そして直前の監督交代が功を奏し、日本の戦い方を読み切れなかったのも大きいだろう。そういう意味では、あの縦パス一辺倒には感謝しなければならない。そして自由を許さない監督のおかげで、だれがやっても選手にはストレスのない環境に映ったろう。
個人的には、グループリーグ突破しようがなんだろうが、とにかく中身のある試合が見たい。相手にリスペクトされない戦い方は見たくない。そういう意味で、初戦の後半は素晴らしかった。
日本がコロンビアを破った事でセネガルは、超ド本気で攻めてくるだろう。日本はその相手に、どのようなスタイルで挑むのか?見ものである。どんなに守りを固めても、彼らは日本人にはない強烈なミドルシュートをガンガン打ってくるだろうし、アフリカ勢屈指の組織力も持っている。手を抜いてきたコロンビアよりも明らかに手ごわい相手だ。
明日の試合は日本代表の実力を知る上でも重要な試合になりそうです。とにかく初戦の後半のような戦いをして欲しい。
最後に2-1というスコアでコロンビアに勝った結果は本当に喜ばしい事だ。確かにセットプレーからの得点だったが、PKの場面は確実に相手を崩しての展開だ。守備ばかりに人数を掛けない戦い方なので得点力不足もいくばくか解消されただろう。
そんな中で日本は点を取りに言って勝ったのだ、カウンターで点を奪ったのでない。攻めたのだ。コンディションに問題のあったコロンビアはハメス・ロドリゲスの交代より、益々運動量が下がった。そのすきを突き最後まで攻めた。これは大きい。今までの日本代表ならあり得ない戦い方だろう。自分に自信がある前を向いて戦える。正にサムライブルーと呼ぶに相応しいチームになった。
ザッケローニの財産を引き継ぎ、オシムの走るサッカーを継承し、本来の形に戻った日本代表。アジア最強のチーム力を見せつけて欲しい。西野監督のバランス感覚に期待をしたい。内容の伴わない愚かな敗北はないだろう。
そしてハリルホジッチを選んだ教会の責任は大きい。直前までクビに出来ず。意味不明な記者会見まで行われた体たらくは反省して欲しいものです。次はもっと日本人のメンタリティを理解し、的確な戦術を組める監督であって欲しい。
本番で4年間の蓄積をなかった事にする戦い方はおかしい。選手個人の技術と経験値に頼らざるおえない今大会は大問題である。万全な状態で見たかったよ。
嫌われ者がいなくなり、そのおかげで皆が一丸になれたじゃぁね。クラブ活動みたいだよ。
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