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Riverdogs / RIVERDOGS
火薬バカ一代 ★★★ (2018-07-19 23:27:53)
WHITESNAKEを脱退したヴィヴィアン・キャンベル(G)がメンバーに加わったことで、それまでの無名の存在から注目のニューカマーへと一気にレベルアップを遂げたRIVERDOGSが、'90年に発表したデビュー作。(邦題は『荒野の叫び』)
ちょうどこの時期、HR/HMシーンは80年代を席巻した煌びやかなLAメタル・ムーブメントに対する揺り返し現象として、「ルーツ回帰」を旗印に掲げるブルーズ志向が一大トレンドの様相を呈しており、本作でRIVERDOGSが奏でているのも、シンプルなトリオ編成、過度な装飾を排したアレンジ、全編から溢れ出す地に足の着いた歌心…と、間違いなくそうした流れの中に位置付けられるブルージーなHRサウンド。
但し、エモーショナルなVoとGの共演に聴き惚れる哀愁のバラード⑤を始め、ここには「とりあえず流行にいっちょ噛み」的な付け焼刃感や、軽薄さは皆無。一方で地味にレイドバックし過ぎることなく、例えばアップテンポでキャッチー②、ヴィヴィアン作曲の⑦や⑩といった楽曲に表れている通り、随所にフックに富むメロディと、隠しきれない「華」を感じさせるGプレイを配して、ちゃんとメタル者にも希求するサウンドに仕上げるバランス感覚にも優れた1枚。この辺はDIO、WHITESNAKE等に在籍し、アメリカのメジャー・シーンの第一線で活躍してきたヴィヴィアンの助言があったればこそだったのではないかと、推察する次第。
そのヴィヴィアンは本作のみで脱退。その後はSHADOW KINGでの活動を挟んでDEF LEPPARDに参加し現在に至っているのは皆様ご存じの通り。

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