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Ritchie Blackmore's Rainbow / RAINBOW
正直者 ★★ (2018-08-04 10:13:12)
ディープ・パープルから脱退したリッチー・ブラックモアが、ソロバンドのシングルを録音するために交流のあったエルフのメンバーを起用。結局は、これが決め手となりソロプロジェクトが動き出した。
やはり、なんといってもロニー・ジェイムス・ディオの獲得が一番大きな出来事だった。

ファンク路線に嫌気がさしていたパープル時代のブラックモア、このアルバムでは彼の趣味趣向がダイレクトに反映、中世バロック音楽とロックの融合を最大のテーマに掲げ重厚なサウンドへと仕上げた。
ライブで人気のバラード「Catch the Rainbow」も収録されている今作だが、宗教的な「Temple of the King」も異色のアコースティックナンバー、そしてハイライトはRainbowらしい様式美ナンバーの「Self Portrait」が聴けるからだろう。

シングル候補にもなった「16世紀のグリーンスリーブス」もクラシックナンバーとして重要な役割を果たしていた。

ただこのアルバム、主役たるブラックモアにギターに覇気が足りない。もっと鋭気溢れたものを期待したのに、大人しい無難なプレイはソロとしては物足りないものだと思う。パープルで不満を抱えてのソロなのだから、ちょっと肩すかしを喰らった気分だ。

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