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shambara / DEAD END
失恋船長 ★★ (2018-08-21 14:57:24)
岡野ハジメのプロデュース第1弾。音楽性に大きな変化はなく細部に渡り拘りぬいた影響が反映された意欲作になっている。元々純粋にHM/HRに区分するのが難しいスタイルのバンドだけにね。

イントロだけで身を乗り出したくなる足立の妖艶なギターは健在。ベース、ドラムと両者の特性を生かしたプレイを出しつつも離反する事無く独特の世界観を生み出すグルーブを作り出している。そんな個性的な集団の中にあっても、最終的には歌が一番目立つと言う作り込が今作最大のポイントだろう。歌唱スタイルも今まで以上に洗練され違和感なく溶け込んでいるのが良かった。

次のアルバムで全く違うバンドになったのだが、ヴィジュアル系の人たちが影響を受けたと公言してくれたおかげで、彼らのアルバムは一くくりに評価されるという摩訶不思議な現象がおこった。
そんな不思議な現象の中でも、このアルバムはバランス的に全てのファンに訴えるものがあるだろう。ある意味、メタルサイドからは1stで終わったバンドと陰口も叩かれるバンドだったが、足立のギターは常に魅力的だった。
足立祐二がTERRA ROSAだけで終わっていたら、今日の成功はなかったが、純粋にギタリストしての評価は別だったと言うのは皮肉なものだ。素晴らしいギタリストなのにもう少し認めて欲しいね。

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