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Shangri‐La Dee Da / STONE TEMPLE PILOTS
クーカイ ★★ (2001-09-23 22:27:00)
2001年発表。5作目。
ここ日本では、彼らの一般的な認識としては"グランジの残党"ぐらいにしか思われていないのではなかろうか。しかしそれは必ずしも誤りではないが、大正解というわけでもない。
「単なるロックバンド」それが彼らだと思う。しかも極上のキャッチーなフックをもつHRを聴かせてくれるバンド。
彼らを"純正"なHR・HMバンドとは認めない人も多いだろう。確かに、彼らの全楽曲がHR・HMにカテゴライズできるかと聞かれれば、「否」と答えるべきだと思う。しかし、全体の少なくとも半分弱はHRの方法論が用いられているし、出来がいい。「グランジだから」と聴かないでいるのは損というものだ。
さて、本作は久々に良好な制作環境の元でつくられており、全体を包む明るいトーンが何とも微笑ましい。①から④まではキャッチーなHRで、流れのテンポも良い。また、彼らの魅力の一つでもある抒情的な楽曲としては⑦が挙げられよう。
ここ3作のうちではベストである。『PURPLE』と同等(質感は異なるが)の名作と言って良いと思う。

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