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Why / DISCHARGE
失恋船長 ★★ (2018-09-16 12:27:14)
ハードコアパンクスの世界では伝説と呼ばれるバンドが1981年にリリースしたミニアルバム。ショッキングなジャケットは関東軍は重慶に爆撃を行い関係ない民間人を犠牲にしたもの、その生々しい写真に日本人として目をそむけたくなりますが、彼らが叫びあげるのは虐げられ苦悩する弱者達の声である。その目線に先にある純粋なる渇望、渇きが過激なサウンドにのって爆発しているのだ。
あまりにもストレートな作風故に、へヴィメタルの流儀の則ったドラマ性やメロディの組み立て方を愛するファンにとっては、短絡的過ぎるのだが、これぞパンクでありハードコアと呼びたくなる純潔なる衝動性がある。絶え間なく流れる雑多な暴音、耳をつんぞくノイズの嵐、それらが速射砲の如く発射。ヒステリックに叫びあげる度にやるせない感情が怒りを伴い権力構造を打ち破ろうとしているのだろう。
音に深みもないし軽いだが、それでも多くのへヴィロックバンドが束になっても叶わない暴虐性がこのバンド最大の魅力なんだろう。エクストリーム系に多大なる影響を及ぼしていると言われる彼ら、今更語る事でもないが本気のメタルサイドが聴いての楽しめる要素の強いパンクスを聴きモーターヘッドが何故、両者から支持されたかを理解してもらえるでしょうね。
ちなみに全曲1分半です。

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