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Goldbrick / GOLDBRICK
失恋船長 ★★ (2018-09-28 13:19:00)
2000年を前に究極のRAINBOWトリビュートバンド『虹伝説』、そこで夢の競演を果たした森川之雄と梶山のコンビ。その後、梶山は虹伝説繋がり&ビクターの後押しを受けジョー・リン・ターナーと接近を果たすのだが、ジョーに提供したが採用されなかった楽曲を用いてソロアルバムに着手。その相棒に白羽の矢が当たったのは盟友森川之雄。キーボードは永川敏郎。リズム隊は飛ぶ鳥を落とす勢いで人気の高めた陰陽座のリズム隊という国内を代表する豪華ラインナップが結集。話題性では虹伝説にも負けないが、やはり楽曲が弱かった。梶山のプレイアヴィリティの高さは、今までの活動でも証明済みだし、森川のパワーヴォイスも健在なのは知るところ、せっかく歌えるし書けるベースがいるのだからと思うのだが、ここでは瞬火のアイデアを用いる余白など無かったのだろう。
なんだか宝の持ち腐れ感がそこはかとなく漂っているのが残念感を誘発している。
やはりジョーがボツにしたという側面が地味さをアピールしたことに直結しているように感じられる。キメの一手が足りない70年代テイストの強いオーソドックスなハードサウンド、こじんまりとしたサウンドプロダクションは、ダイナミズムの欠落にも繋がり地味さに拍車を掛ける古臭さが漂ってしまったのだ。伝わりづらいが新しい目の古本なのに、めちゃ臭いみたいな感じです。
と苦言が先立ちましたが、ワタクシ個人の期待値の高さに過ぎず、2003年にここまで古典的な手法のサウンドを、鮮度を高めて聴かせた手腕は流石としか言えず、虹伝説の流れで興味をもたれた古参マニアのハートを掴むにはもってこいの一枚でしょう。
ターゲットを明確に定めた売り込みは悪くないアイデアです。
①⑧に短いイントロを置き、アルバムをリスタートさせているような感じがするのも面白い。特に⑨なんてモロに後期RAINBOWスタイルの曲でしたからね。
→同意