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Rockhead / ROCKHEAD
失恋船長 ★★ (2018-10-06 15:59:44)
エンジニアからプロデューサーとして活躍し一時代の音を築き上げた男として知られるボブ・ロックが中心となり1992年にリリースしたバンドの1st。このアルバムには彼が手がけてきたモトリー、ボン・ジョヴィ、メタリカ的な音が溢れている。一流のプロが集まり作り上げただけに、洗練された中に土着的なアメリカンロックのニュアンスねじ込む流石の音作りと楽曲が目白押しで、飛び抜けたリーダートラックはないが、ソツなく纏めあげた楽曲群の数々の質は高いです。

アメリカンなポップセンスとロックな力強さが同一の力で押しあいへしあう感覚は実に面白い、そしてシンガーのスティーブ・ジャックが情感豊かな歌声で楽曲の魅力を倍増させていますね。エモーショナルなメロディ、サビを彩る色彩豊かなコーラスワーク、パッと広げる解放感のある展開などなど、ボブ・ロックやないかーいとなるわけですね。

メインストリームへと押しあがったアメリカンハードサウンド。その旨味を抽出したサウンドは、どこかファーストフード的なお手軽感とリーズナブルさが備わり、底の浅い音に聴こえてしまうのだが、逆にこの時代ならではのサウンドであるのは間違いない。昨今のリバイバルブームに感化された若いファンには、80年代後期の音の代表格みたいなアルバムだと進めたいですね。

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