この曲を聴け! 

Thunder and Lightning / THIN LIZZY
正直者 ★★★ (2018-10-08 00:17:31)
やたらサイクス、サイクスと持ち上げられるアルバム。リリース時は、これがシン・リジィによるラストアルバムと銘打って売り出したニュースの方が遥かに大きかった。
当時のジョン・サイクスなんて単なるゲイリー・ムーアのフォロワーとしか見られていないからね。

ホワイトスネイクが売れたことで、次々とサイクス参加の作品に脚光が急に浴びる事になる。そしてBURRN!誌でも特集された影響後に、このアルバムの評価が高まったと言える。リリース時に凄いと騒いだ雑誌も一般的なロックファンもいなかった。後乗せの理論が大勢を決しているので当てにならない論調が多い。当時から凄いと思ったとウソ臭いことを言う奴が巷に溢れかえっていたなぁ(笑)

だいたいが成功しているならラストアルバム興行はしないだろうよ。

NWOBHMブームに便乗した形でメタリックな要素を強めてきた作風、当時、売り出し中のギター・ヒーロー、ジョン・サイクスを加入させ一花咲かせた。サイクスもスコット・ゴーハムの裏で堅実なリズムプレイをキープ。確かに才能のあるギタリストだ。でもそれを当時評価した奴は少数派もいいところ、いかにBURRN!の影響が強いかを物語る事象だ。

一周回ってBURRN!の記事を知らない人も多いと思うから、当時のニュースを確実に覚えている身として断言しておきたい。サイクスは音楽性に影響を与えられる立場でもなかった。後付が目に余るな。

サイクスがいなくともメタリックなアルバムになった。そのためにサイクスのようなルックスの良い若者を見つけたにすぎない。スコット・ゴーハムやダーレン・ワートンの方が遥かにイニシアチブを握っていた。

そして一番言っておきたいことは、ギターパートのほとんどがスコット・ゴーハムのプレー。音楽は音を楽しむもの、字を読んで聴くものではない。目の前にあるものを認知することが大事。サイクスのパートなど一部のソロや1割程度。

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