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Love After Death / BANG TANGO
火薬バカ一代 ★★ (2018-10-14 22:04:07)
LAメタル・シーン末期に咲いた徒花BANG TANGOが、所属レーベルだったMCA内に吹き荒れたリストラの嵐に翻弄されながら’94年に発表した3rdアルバム。
ファンキーなバッドボーイズ・ロックンロールに、90年代のHR/HMシーンの潮流たるシアトル風味のヘヴィネスと、妖しく揺らめくメロディとのハイブリッド・サウンドが本作の持ち味…と聞かされても、その両方をほぼ素通りして来てしまった我が身にはビタイチ響くわけがない。と、そう思っていた時期が私にもありました。実際に聴いてみると、これがメンバーがJUDAS PRIESTからの影響を告白するOPナンバー①の時点で早くも「いやいやいや。カッコイイじゃないのさ!」と頬を張り倒された気分になったという。
無論、正統派HMを演っているわけじゃありませんが、ライブで鍛えた粘り強くコシの効いたリズムを炸裂させるBとDs、ワイルドなリフを刻み、一風変わったメロディを奏でるGのテクニシャンぶりは勿論のこと、本作の(というかバンドの)個性を決定付けているジョー・レステの独特の歌声がとにかく耳にへばり付きます。爬虫類系な彼氏のVoと、骨太なグルーヴを生み出す楽器陣が終盤に向かってグングンとテンションを高めていくOPナンバー①、横ノリの前半からテンポアップしてタテノリの後半へと展開していく③、気怠げな導入を経てジョーの熱唱を伴いダイナミックに盛り上がる④、AEROSMITHを思わす乾いた哀愁漂うバラード⑤といった楽曲のカッコ良さは、普段この手のサウンドを嗜まない自分にも十二分にグッとくるモノがありましたよ。
長らく未購入のまま来てしまった1stや2ndも買わんと!ってな気にさせられる1枚です。
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