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Sweet Fanny Adams / SWEET
失恋船長 ★★★ (2018-12-02 12:02:37)
60年代後半から70年代前半に巻き起こったグラムロックブーム、その流れにノリデビューを果たしスターダムを駆け上った人気バンドのSWEET。次にハードロックブームが登場した時には、すかさず便乗。今作のオリジナルリリースは1974年巧みに路線変更しています。多くのアーティストがカヴァーする事で知られる①など、DPのSPEED KINGをパワーポップ風味でアレンジしたようなカラフルさもあり自分達のイメージを損なわないやり方も上手い。その流れは②以降にも繋がり、DPのポップロックにQUEEN風の大げさなコーラスを盛り込み新鮮な風を送っている。
コマーシャル性豊かな④なんてベイシティローラーズに通ずるスタイルで、SWEETがいかに後世にバンドに影響を及ぼしているかが分かりますね。それほどまでに多様性のあるサウンドはハードでポップでグラムでブリティシュしています。
これほどの名盤が、なぜ日本でイマイチ知られていないのか?ひとえに権利の関係でCD化が見送られていたからです。国内盤もリリースされているのか?大手通販サイトも2005年のドイツ盤のみ。RCAと米Capitolの間にある問題点が未だにクリアにされていないのかダウンロード盤もない代物。不遇過ぎるぞSWEET。ここは大手ユニバーサルに一肌脱いでもらって世に送り出して欲しいですね。歴史に残る名盤なんだけどなぁ。
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