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Miracle Mile / GUARDIAN
火薬バカ一代 ★★ (2018-12-03 23:44:08)
GUARDIANといえば、ヘヴィ・メタリックな疾走ナンバーから哀愁のバラードまで揃った1st『FIRST WATCH』(’89年)において、STRYPER直系の正統派HMを聴かせてくれたクリスチャン・メタル・シーンの優等生でしたが、国内盤リリースがなかった2nd『FIRE AND LOVE』(’90年)を間に挟み、'93年発表のこの3rdアルバムでは当時HR/HMシーンを席巻していたブルーズ・ロック・ブームに感化されたのか、随分と落ち着いた、茶色いHRサウンドを聴かせるバンドに変貌を遂げていて、初めて聴いた時は面食らってしまいましたよ。(ちなみにプロデュースは、ディノとジョンのエレファンテ兄弟が担当)
美旋律と分厚いVoハーモニーに彩られた正統派クリスチャン・メタルから、アコースティックギターが乾いた空気と土の匂いを運んでくる渋めのブルーズ・ロック路線へ。未だ折に触れては1stを聴き返す身としてはこの路線変更は少々残念であったものの、前作から加入した新Voのハスキーボイスによる熱唱はこの作風に非常にマッチしていますし(歌唱力も上々)、味のあるプレイを走らせるGを始め、「僕たち、デビュー当時から一貫してこの音楽性を追求してましたけど、何か?」としれっと主張するかのような、堂に入ったパフォーマンスを楽器陣が披露しているのがまた小憎らしいという(笑)。
「これ!」という強力なキメ曲は見当たらないですが、イキイキとポップに弾む⑩等魅力的な楽曲も散見され、特にフィドルが踊る⑤、哀愁を帯びたマンドリンの音色が印象的な⑨といったバラード系のナンバーには、ついつい聴き惚れてしまいますね。
今だったら「これはこれで悪くない」と冷静に評価できる1枚ですよ。

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