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A Light in the Dark / METAL CHURCH
失恋船長 ★★ (2018-12-26 02:00:22)
パワーメタルよりのスラッシュサウンドが売りで、緊張感の高い演奏と緻密な構成力、そこにダークな設えを施し聴き手をグイッとねじ伏せるようなパワーフルサウンドを聴かせるバンドだった。時代の流れもありバンドとしての存続は難しく活動は尻すぼみ1995年にバンドは解散となるのですが、98年には早々と復活とベテランバンドとして細々ながらも活動を継続していました。
今作で歌うマイク・モンローも歴代シンガーに負ける事のないパワーヴォイスを披露、一癖も二癖もあるMetal Churchサウンドとの相性も上々だ。
全般的に地味目の作風なのは欧州基盤の正統派メタル路線を突き進んでいる為、ましてはUS産のパワーメタルと言えばこういう、生真面目なスタイルになる、OMENあたりも愛想の良くないサウンドだが、そこがUS産ならではの魅力なんだと思う。日本人的には、フックに乏しいとなるので、イマイチウケが良くないのだろう。
タイプの違う曲を揃えた頭4曲の流れも悪くないし、繊細さも加味された質実剛健サウンドの⑤、10分弱の大作だが場面展開も多く、ダレる事無く最後まで聴かせる⑥など、パワー&スラッシュではないが、全盛期のQueensrycheがBlack Sabbathをカヴァーしているようで面白い。その後に続くリズムカルな⑦、キャッチーさも加味した拘りの⑧と流れ良く進む。
全般的な地味さと、キメ技一発の大技をかましてくれると良かったのだが(タイガーマスクや藤波との遺恨で話題を呼んだ長州力などの影に隠れた、キャラの薄い木村健悟が人気を得る為に、無理やり編み出した稲妻レッグラリアットのようなヤツね)
学生街にあるワンコインで腹いっぱい食わせてくれる食べログ無用の大衆食堂のような、変わり映えのない、これぞメタルな安定感はある。それが最大の聴きどころだ。

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