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TICKET TO RIDE / SIXRIDE
正直者 ★★★ (2018-12-29 10:37:06)
音楽性の相違が顕著だったSABER TIGERの『F.U.S.E.』どっちつかずの中途半端な内容はモダンヘヴィネスを受け付けない木下は消化不良を起こしていただろう。深夜アニメのタイアップソングまでブチ込んでもらいバンドの未来は明るいはずだと思った矢先に、木下以外のメンバーはSABER TIGERを去った。

必然的な脱退劇とはいえ、次に進んだ道がSIXRIDEにある。メンバー全員作業つなぎを着たりとスリップノットを意識しているようなファッションなど、SABER TIGERファンは付いていけないが、下山の歌声に惚れこんだ俺たちは、この音楽性も支持した。
北海道がホームタウンの下山は、小さい箱でもライブを頻繁に行い、常に全力のパフォーマンスを叩きつけていた。若いメンバーを引っ張る兄貴の姿は勇ましくも映ったが、このバンドが長続きするとも思えなかったのが正直な感想だ。

兄貴の書いた歌詞は心に突き刺さる。陳腐な言い方になるけど魂があるんだ。だから兄貴の絶唱は身体を射抜いていく。今でも聞きたくなる曲が沢山ある。流行りもんという劇薬に手を出した兄貴だが、バラードやメロディのある曲は、やっぱスゲぇ良かったんだよ。

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