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Save Tomorrow / BONRUD
火薬バカ一代 ★★★ (2019-02-04 01:19:59)
マサチューセッツ州セント・ポール出身のマルチ・アーティスト、ポール・ボンルード率いるバンドが、ほぼ10年ぶりに発表した2ndアルバム(’12年)。前作がマーキー/アヴァロンから発売された時は「ボンラッド」名義で、レーベルをRUBICON MUSICに替えた今回は「ボンルード」名義でのリリース。アメコミ風のジャケットも前作とはだいぶテイストが異なっていたこともあり、最初目にした時はてっきり別バンドかと思ってしまいました。調べてみるとアーティスト側の意向に沿って正しい発音表記に変更したのだとか?
バンド名とシンガーは変われど基本的音楽性に変更はなし。1stでミキシングを担当して貰っていた大御所キース・オルセンを正式にプロデューサーに迎えレコーディングされているせいか、プロダクションの質は格段の向上を果たしてます。ただその一方、楽曲はヘヴィ・メタリックな重厚感マシマシな仕上がりで、シリアスさと引き換えにメロディから爽快感が薄れてしまった頭3曲を聴いた際には「そっち進んじゃったか…」とやや残念に思ったりも。
尤も、ハスキーなシンガーの熱唱が映えるスカッと爽やかな④は前作に収録されていてもおかしくないノリのハードポップ・チューンですし、その後も清涼感を湛えた⑥や、ポールの良く歌うGワークをフィーチュアした⑧、分厚いコーラス・ワークも印象的な⑩といった、明るくキャッチーなメロディを纏って走り抜けていく80年代風味全開の楽曲が要所を締めていて、聴き終えての満足感は決して前作に引けを取るものではないという。
自分なりの曲順を考えて楽しむようにすると更に評価が上がる1枚かもしれません。才能のある人なので、そろそろ新作を発表して欲しいですね。
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