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STATE OF THE ART / XORIGIN
火薬バカ一代 ★★★ (2019-02-19 00:25:09)
ダニエル・フローレス関連作品を集めていく中で行き当たった1枚。オリジン弁当の常連限定シークレット・メニューみたいなバンド名ですが、実際はノルウェー人シンガーのヨハネス・ストールと、スウェーデン人ギタリストのダニエル・パルムクヴィストという、かつてはハリウッドでORANGE CRUSHなるバンドで活動を共にしていた二人のミュージシャンが新たに立ち上げたメロディックHRユニットであり、本作はダニエル・フローレスがプロデュースを務めた’11年発表のデビュー作にあたるアルバムです。
音楽性は、ヨハネスの伸びやかなVoとダニエルのメロディアスなGを両軸に、キラキラなKeyと美麗なハーモニーを随所に散りばめた、JOURNEYやTOTOに通じる(いかにもFRONTIERS RECORDS作品らしい)適度なハードネスとポップネス、涼しげな哀愁とキャッチーさとが同居するメロディアスHRサウンドを実践。取り分け冷ややかな音作りの下、SFタッチなアートワークのイメージを踏襲するかのようなスペーシーなスケール感を宿してドラマティックにアルバムのOPを飾る①はこのプロジェクトの魅力を凝縮したかの如き名曲で、これ聴いた瞬間に「買って良かった!」と握り拳を固めましたよ。
後に続く透き通ったピアノの旋律が印象的な②、華やかに盛り上がる③、WORK OF ARTのロバート・サール提供の爽快な④、Keyの良い仕事っぷりに胸躍るポップな⑦、そしてクライマックスを劇的に盛り上げるバラード⑪…と、参加面子とジャケットに釣られて本作を手に取ったリスナーの期待にきっちり応えてくれる1枚。
メンバーの本業が忙しいためなのか、これ以降動きがないのが残念ですね。

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