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ANGEL NUMBER / 44 MAGNUM
失恋船長 ★★ (2019-03-13 20:21:13)
今や再始動後の活動の方が長くなったベテランバンドの44MAGNUM。ヴォーカルの梅原達也氏も、闘病生活を経てのレコーディングは健常者であるワタクシには、計り知れない苦労もあるのだろうが、実息の協力を得たツインヴォーカル体制も板に付き、今作でも、その旨味を生かしている。
オープニングからハードなナンバーで幕開け、いい意味での古さとヒリリと焼けつくハードテイストがクールな印象を与える好ナンバーだ。それ以降もアヴァンギャルドな雰囲気を加味させつつも、オーソドックなハードサウンドと現代的なエッセンスも抱き合わせたサウンドはベテランならではの解釈で攻めており現役感が強い。手慣れた雰囲気はあれど、これぞ44MAGNUMな雰囲気が充満している。
ベテランらしい重厚感を演出するリズムプレイの深み、割と唄を中心とした作りが多いのに、宮脇のドラムは重くメタリックに響き、吉川は堅実にボトムを支えている。そして主役といっても過言ではない広瀬は、派手に攻めるだけではないシンプルさが逆に新鮮な風を送り込んでいる。ファンが求めるらしさと、新しい事への挑戦と模索、その狭間で揺れる音楽性、何かキメ手に欠けた印象を抱かせるのは何故だろう?その辺りが評価を分けそうです。雰囲気はバッチリなのに不思議なものだ。
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