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Rise / JACKAL
火薬バカ一代 ★★ (2019-03-19 00:48:12)
JACKALやNARITA等での活動を通じ、マニア筋から実力派シンガーとして高く評価されたブライアン・リッチ(故人)を擁するスウェーデンの4人組が、'90年にEMI RECORDSから発表した1stアルバム。第2次北欧メタル・ブームを代表する名盤の一つ、’93年発表の2nd『VAGUE VISION』がここ日本でも評判を呼んだことから、当時の所属レーベル、ゼロ・コーポレーションを通じて本作国内盤も発売の運びとなりました。
メジャー・リリースにも関わらず、80年代に作り溜められたデモテープ音源が勝手に流用されてしまったとのことで、音質はイマイチ。サウンドの焦点も定まっているとは言えず、またブライアンの歌唱力もこの時点ではまだまだ青さが感じられる…と、ぶっちゃけ粗削りな作品であることは隠しようもありませんが、でもそこが本作の魅力でもあるという。
全編に亘ってガムシャラに歌いまくるVoと弾きまくるGをフィーチュアした本編は、代表曲として知られる①があったかと思えば、まるでLAメタルな明るいロックンロール⑦があったりと、村野武範ばりに「レッツ・ビギン!とにかく何かを始めよう!」と思い付いたことを端から全部ブッ込んだ感じの無暗矢鱈な勢いの良さに溢れています。何より、スリリングなインスト曲⑥やテクニカルなGプレイが炸裂する疾走ナンバー⑪、緩急を効かせてラストを締め括るドラマティックなアルバム表題曲⑫辺りからは、次作にて顕在化することとなるこのバンドの才能の輝きをハッキリと見て取ることが出来ますよ。
JACKAL入門盤には2nd『VAGUE VISION』をお薦めしますが、そちらが気に入った方なら本作も押さえておいて損はない筈。

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