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今週のアルバム10選
失恋船長 (2019-03-25 16:00:33)
①Halloween 『Don't Metal With Evil』
US産のアングラ正統派HM/HRバンドの1st
英国的な様式とパワフルかつスピーディーなサウンドは
グラム的な妖しさとラフなパワーが共存
アングラ臭漂うシアトリカルなステージも魅力だった
ドイツの有名バンドとスペルが一文字違いなんで
混同しそうだから日本では紹介されないだろうなぁ


②Dio   『Dream Evil』
セールス的には惨敗だったが
新加入のグレイグはリッチー風のギターと派手なプレイも織り交ぜ
ディオの相棒を勤め上げている
時代的に地味目のサウンドに仕上がったのがセールスに結びつかなかったのだろ
伝統的なスタイルと当時としてはモダンな感性が見事に融合している
なんだかんだでトータルバランスにも優れた一枚と言えよう

③Wizard   『Odin』
完全のハロウィンのフォロワーだろう
ヒロイズム溢れる楽曲と小気味よく駆け抜ける展開
一曲一曲は勇壮なメロディに鼓舞するものがあるのだが
アルバム単位で聴くと飽きてしまうのが難点
究極のワンパターンバンド
その金太郎飴ぶりにマニアも折れた剣に寄りかかり膝をつかせます
それでも手を出すのが真のメタルウォーリアーなんだろう
ワタクシはスライムに苦戦する見習いですよ

④Skull Fist   『Too Late For Living』
国内盤はSPIRITUAL BEASTからリリース
雑誌ではどう扱われているのかは知らないが
こちらが真のHM/HRを継承する若手バンドの代表格
アヴェンジなんちゃらとかブレットなんとかはオシャレなロックバンド
メタルと言う名のもとではEnforserやコッチの方が上の扱いである
売り上げや知名度に関係なくメイデンやプリーストを格下にしないのと同じです
今回は間口を広げメロディとキャッネスさも増量したな


⑤Nazareth   『Rampant』
英国ロックの代表格
大陸的なグルーブと英国風味満点のハードブギー
骨太なギターを駆使したサウンドはどれもが心地よい
変に手を加えないストレートな姿勢も清い
個人的にロックと言えば真っ先に思い出す音でありバンドだ

  
⑥Loudness    『Samsara Flight』
初期の3枚に絞りセルフリメイクした一枚
個人的にはオリジナルアルバムを散々聴きこんだので
思い入れは薄いが原点回帰を告げるのに相応しい作風だった
とくに二井原実が昔よりもレンジの広い歌声で新鮮な風を送っている
モダンアレンジのベスト『Rock Shock』はなんだったの?
次はODINあたりのリメイクが聴きたいなぁ



⑦Magnum    『Goodnight L.A』
多くのファンをふて寝させた迷盤と呼ばれる一品
昔からのファンにとっては複雑な思いを抱かせる路線変更だった
でもボブ・カトレイの歌声は何を唄っても湿っているし威厳があるね
ポップサイドを強化したアルバム
時代の流れで出た作風だが歌モノロックを愛する方なら聴いても損はさせない
流石のハイクオリティな一品です
ボブ・カトレイの声って素敵やん


⑧Cloven Hoof    『Dominator』
世に出るのが遅すぎたNWOBHMスタイルのサウンドが魅力の2nd
時代は1988年だからターゲットが狭すぎたと言えよう
今の方が確実に高い評価を受けるNWOBHMのDNAを受け継いだ彼ら
多くのマニアに聴いて欲しい
③なんて悶絶級のブリティッシュな奴です


⑨Claymorean    『Sounds from a Dying World』
セルビアのエピカルなパワーメタルサウンドが信条のバンド
ラストに収録されたCloven Hoofのカヴァー
Astral Riderが浮かない楽曲が魅力ですね
パワーリフと湿り気のあるメロディ
嫌いになれないサウンドだねぇ

⑩Saber Tiger   『Project One』
ガチムチのタイトなサウンドは
やや情緒に欠けるのだが御大木下の叙情的なギターは健在
リズム隊は同郷の柴田直人と本間大嗣
シンガーは意外や意外のロン・キールです
木下には大物がサポートするべきであろう

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