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True at Heart / DORO
失恋船長 ★★ (2019-05-12 17:22:58)
渡米後3枚目のアルバムとなる今作、時代的にも嫌な予感が漂っているのだが、その予感はセクシーなジャケットにも現れ、どんな音楽性になるのかと思っていたらプロデューサーはカントリー界の大御所的な人物、参加ミュージシャンもそっち系の人たちが多いとなれば、もはや確定的なジャンルへの変更。
空耳アワーみたいな語り口調のムーディーなスローナンバーもあったりと楽曲の大半がスローナンバーとなる。ドイツのメタルシンガーもアメリカ仕様に変更させられた典型的なアルバムということで、今となってはDOROの黒歴史的な扱いを受ける作品なのですが、このようなスタイルでも本国ドイツでは見捨てられることなく、そこそこの売り上げをあげたというのだから驚きだ。
唄の内容もセクシーなものを題材にしたりと、アメリカでの成功を模索するDORO姐さん。もし、この路線が当たっていたら今の彼女はどうなっていたのかと想像するとゾッとしますが、こうして時代が過ぎ、こちらの年齢も上がってくると聞こえてくる音色も変わり、今までとは違うDORO姐さんの可能性を示唆する内容にはなっています。少々角ばった唄いからの彼女とは明らかに違うアプローチも表現力を広げており、多彩な顔を覗かせています。

多くのバンドがいままでのままでは活動が困難と感じた時代。路線変更や、その場しのぎのアンプラグドライブなどで食い繋いでいましたね。そんな時代背景を考えると見えてくる景色も変わってきますよ。

長い歴史があるアーティストって大概は一、二枚、やっちまったアルバムってあるんだよなぁ。

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