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独り言・・・
正直者 (2019-05-14 21:15:58)
ロックの話

最近、ちょっと荒れ気味ですね。
昔、ある男が、ブルース・デッキンソンは音痴だといった。何故だと理由を尋ねたら、音程が外れていると答えた。
あまりにも不可解な発言に、いつ音程が外れたテイクがあるのかと聞くと全部だと答える。これには頭を抱えた…

根掘り葉掘り聞いていくうちに納得の答えを得られたのだ。
名曲「The Evil That Men Do」の話なのだが、スタッカート気味にまくしたてるAメロ、メロディアスなBメロ、シャウト気味のブリッジ、そしてサビなのだが、ブルースはバックの演奏に合わせて唄っていないといった。

うーん…マンダム
返答に困り黙りこくるしかなかった…

ブルースは典型的なロックンロールタイプのシンガーだ。メタル界ならイアン・ギランに代表されるシャウティングスタイルの歌い手といってよいだろう。抜群の声量、ときとしてドラマティックなメイデンの楽曲に合わせ歌い上げることが出来る為に、勘違いされているが、彼のスタイルはメロディを歌い上げると同時にTWIST&SHOUTする歌い手なんだと。

70年代、ロックがメロディに乗せて唄うなんて軟弱なものと見受けられバカにされたもんである。
ブルースは一度たりとも音程を外して唄ったことなどない、あえてメロディの乗せて唄わないのだ。ロックってそうなんだよ。
これは口で説明出来る事ではない。その人間の知識が全てである。
だから、彼に説明するのは不可能を思い、携帯のアドレスから削除するしかなかった。もう二度と関わりたくない人間と判断したんだよ。

よく野球を見ながら三振するバッターに心ない発言をするファンがいる。悔しさから出るのもあるのだろうが、本当に野球に精通している人間は、単純にYES/NOで片付けない。一打席目の攻め方や、アウトカウント、ランナー有無、次の打者、そもそも互いの相性などもある。そういう全てのデータの蓄積の上で、何故三振に終わったのかを噛みしめれるかが、野球の醍醐味なのだ。
その場面場面の駆け引きと、手に汗を握る展開に息を飲むのだ。
でも何の知識も得ず、いたずらに試合を眺めるだけでは、ただの結果に一喜一憂するしかない。
よくいるでしょ、俺は何十年も甲子園を見ているとか、ファン歴云十年を自慢する奴がね。でも、そこになんの理論も経験値もなければ、それは無意味なことでしかない。いや、残念な時間経過を発表したに過ぎない。

口は災いのもと、上手い下手を感じるのは人それぞれの見解だからどうでもよい。
でもRUSHの凄さを耳だけではなく、音楽的理論で語れる人間にはドリーム・シアターの遊びが良く理解できる。しかし、理論を認識出来ない。ここが重要、好き嫌いではなく理論を分かれる人と、さっぱりな人では分析結果が大きく異なってくる。

ブルースは音痴だ。これほどキツイ話はない。しかもメタル一筋30年だって…

今回ばかりは名無しさんの肩を持つよ。俺も同じ気持ちを味わったことがあるからね。

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