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Fire Down Under / RIOT / RIOT
火薬バカ一代 ★★ (2009-09-01 22:04:00)
完成度の高さに反して、契約上の問題から長らく廃盤状態が続き、'90年代末に再発されるまで後追いファン(俺です)
には聴く事が叶わなかった、ガイ・スペランザ在籍時代最後の作品となった'81年発表の3rdアルバム。
当時、日本と共にRIOTが高い支持を取り付けていたイギリスでのNWOBHM勃発に影響を受けたのか、従来のロックンロール色が
大幅に減退し、ソリッドなGリフ主導で疾走する楽曲の数々は、よりハードに、よりスピーディにと、
これまで以上にエッジの効いた、最早ハードロックというよりもヘヴィ・メタルと表現すべき作風に仕上がっており、
その筆頭が、アルバムのOPを勇ましく駆け抜けていく高揚感溢れる名曲①。それ以降も、①の勢いを受け継ぐ
アルバム表題曲②、シンプル且つミステリアスなGリフが印象的なミッド・チューン③、ライブでも
お馴染みのウェスタンな雰囲気漂わせる④・・・と、優れた楽曲が畳み掛けるように連打され、
本編ラストを締め括るヘヴィ・メタリックな疾走ナンバー⑨に至るまで、捨て曲の類は一切なし。
正直『ROCK CITY』や『NARITA』は、今聴き直すと若干の古臭さを感じなくもないのだが、本作に関しては
そうした部分は皆無。まさしく、ガイ・スペランザ在籍時代のRIOTの最高傑作と評価するに相応しい1枚。
彼の亡き今、マーク・リアリとの再コラボが不可能になってしまった事が無性に残念でなりません。

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