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新青年 / 人間椅子
失恋船長 ★★★ (2019-06-09 15:04:01)
デビュー30周年を祝う2019年リリースのアルバム。イカ天出身という事も有り、コアなロックファンから敬遠されていた節もあるが、良くも悪くも70年代のブリティッシュロックからの影響を包み隠さずに。日本と言うか青森と言うのか土着的なメロディと奇奇怪怪な歌詞が乗るというのは、実に個性的であり、少々やり過ぎのオマージュも遊び心と言うよりは、必然的にこういう風に組み立て直したんだという部分が強く、計算された構成と拘りのサウンドメイクが売りのバンドだった。
アルバム毎に若干の幅広さもあるが、今作はへヴィで和風ミステリー風の曲調が多く、人間椅子かくあるべきな充実度に目を見張ります。その拘りはアルバムタイトルは勿論、各楽曲のタイトルなども色濃く反映され、このバンドにおける最大の魅力を堪能出来る仕上がりだ。とにかく重量感のあるへヴィかつ怪奇なサウンドを今まで以上に濃くしたのが良かった。勿論、このバンドならではのスペイシーなのもある、また、オマージュ以外にも、自分達の楽曲からの遊びもあったりと30周年と言う節目を意識したような作風は、多くのファンの好奇心を刺激するだろう。
こうして今まで以上にへヴィメタルな部分を強調した事により、彼らの欠点とも言える悪意味での同人誌メタル的な匂いが上手く押さえこまれたのが視聴感の満足にも繋がっている。
彼らのファンベースを考えると、毎回こういう作風にはならないだろうが、一本筋の通った集大成サウンドは、ファンの期待を裏切らない新たなる名盤の誕生でしょう。

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