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Outside Looking In / BRUCE TURGON
火薬バカ一代 ★★★ (2019-07-05 00:40:42)
ルー・グラムの幼馴染で、BLACK SHEEP~ソロ時代~SHADOW KING~FOREIGNERと、長らく彼の相棒役を務めてきたブルース・ターゴンが、自らVoとBを兼任してレコーディングを行い、'05年に発表したキャリア初となるソロ・アルバム。
その門出を祝うように、プロデューサーにPINK CREAM 69のデニス・ワード、レコーディング・メンバーとして盟友ルー・グラムの他、リッキー・フィリップス、ロニー・モントローズ、デニー・カーマッシ、トム・ギンメル、ダイアナ・ミルズetc…といった多彩な面々が集結。但しここで追求されているのは飽くまでアンサンブル重視の抒情的なメロディアスHRであり、都会的なクールネスも漂わす洗練されたサウンドからは、やはりブルース在籍時代のFOREIGNERに通じるものが感じられます。特にルー・グラムとの共作である憂いを帯びた重厚な⑦と、暖かみに溢れた曲調が聴く者を勇気づける⑩は、どちらもアルバムのハイライト級の逸品。またブルースが単独で書き上げた、冷ややかな哀感を湛えるドラマティックな⑤の出来栄えも特筆しておきたい素晴らしさですよ。
全体的にやや控えめ…人によっては「地味」とも受け取られかねない作風ながらも、質の高いスロー/バラード・ナンバーを中心に本編を構成しつつ、適度にエッジの効いたロック・チューンも散らしてメリハリを設ける等、バランス感覚は良好で、聴くほどに味わいを増す1枚。派手さはなくとも優れたバイプレイヤーとして堅実に仕事を積み重ねてきたブルース・ターゴンというミュージシャンのキャリアと二重写しになる良盤ではないでしょうか。
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