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In for the Kill / In for the Kill
失恋船長 ★★★ (2019-08-20 13:25:03)
2013年から活動する国産ヤングスラッシャーが2017年にリリースした待望の1st。問答無用のアグレッションを有するサウンドは激しい熱量を放出。キレまくる激重のリフワークから繰り出される疾走感の迫力たるや、アンダーグラウンドなメタルを愛するコアなファンを満足させるだけの魅力は十分。そこに勢いだけに聴かせるだけではないドラマティックな展開を設け聴き手を魅了。超ド級のへヴィネスサウンドの合間に流れる親しみやすさもあったりと、彼らは一線級のエクストリーム系のバンドと比べても遜色のないカラーを打ち出しています。
現代的なうねり上げるグルーブも違和感がない、そのモダンかつオールドウェーブな匂いがするサウンドは今の時代を巧みにパッケージしている。この手のサウンドは直ぐに機械的な処理をしてしまい、良く言えばメカニカルな殺戮マシーンの如き、無慈悲なる暴虐性と片付ける事になるのだが、彼らには、そこに生身の血が流れているのがカッコいい。その人間力は粗削りな面もあるのだが、人間臭さが音に取り込まれているのが個人的にはツボ。歌い手INAの絶唱も、その一翼を担っているのだろう。
あとはライブで、このギターアレンジをどう再現しているのかが気になる。それにリズムプロダクションも評価を分けそうだ。
SPIRITUAL BEASTからリリースと言うのも間違いない安心材料。こういう若手が国産シーンを盛り上げているのが嬉しいですね。

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