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Demolition / JUDAS PRIEST
地獄葬戦士 ★★ (2003-10-23 22:49:00)
前作「JAGURATOR」はブルータルな作風で、それが結構鼻に付くところがあったのだが、本作はモダンでありつつも伝統的なHMを主体とした作品になっている。
オープニングの疾走曲「MACHINE MAN」は一発で気に入ったし、続く「ONE ON ONE」もヘヴィなミディアムテンポの佳曲。
「HELL IS HOME」は美しくもダークな曲で、「JEKYLE AND HYDE」は過去のPRIESTにはないタイプの個性的な曲。
パワー・バラードの「CLOSE TO YOU」、リッパーの唸るような低音ヴォイスが印象的な「DEVIL DIGGER」と続き、往年のJPを彷彿させる「BLOODSUCKERS」では、リッパーの驚異的なハイトーンが聴ける。
うねるようなヘヴィさを持つ「IN BETWEEN」、思わずヘッド・バンキングしたくなる「FEED ON ME」、現代風サウンドの「SUBTERFUGE」、アコースティック・ギターによるバラード「LOST AND FOUND」、デジタルなヘヴィ・サウンドの「CYBERFACE」、ラップ的な歌唱から美しいメロディを聴かせる「METAL MESSIAH」で本編終了。
ボーナス・トラックの「WHAT'S MY NAME」はリッパーが作曲に関わった曲。
最初は素晴らしい出来栄えであると感じたのだが、やはり過去の名盤に比べると曲の出来にばらつきがあるように思う。
モダンなサウンドを意識しているにも関わらず古臭く感じてしまうのは自分だけだろうか?
スコット・トラヴィスのドラムが今回は大人しいのも気になるなあ。
→同意