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Grotesque Masked Krusher / RAGING FURY
失恋船長 ★★★ (2019-09-17 16:45:13)
大阪を中心として活動する古参スラッシャーが前作から、6年間の短いインターバルで3枚目のアルバムをリリースしてくれた。前作が素晴らしい内容だっただけに、思わず『やったぜベイベー』と叫びたくなるほど嬉しかった。
勇猛果敢に突進してくる哀愁美のある轟音サウンドは、意外なほど柔軟さを纏っており、近年の活動基盤が整っているんだなぁと感じましたね。こなれた楽曲はどれも耳馴染みの良さがあり、激しいのに聴きやすいと言う離れ業を披露しているのに驚かされる。刺激的な日本語詩も聴きとり易くバッチリとハマり独自性を高めているのも好印象。ガッツ溢れる男泣きメタルとハードコア一直性ダイハードスタイルも抜群の相乗効果を生み出し、このバンドの個性を猛烈に光らせている。
NWOBHMの流れを組む、国産スラッシャーの等身大の姿。現役感を損なわない新しいアイデアと綿々と尽き重ねてきたへヴィメタルの系譜、そのコアな血脈を守る強いアイデンティティに、このバンドならではの魅力を感じます。けして守りに入らない、攻めの姿勢、全てが好転しているのが素晴らしい。

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