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Gore / JURASSIC JADE
失恋船長 ★★★ (2019-09-20 13:17:23)
SLAYERスタイルのスラッシュサウンドを引っ提げようやく1989年にフルアルバムをリリースした関東を代表する国産スラッシャーの重鎮。スラッシュブームに便乗したとも言えるのだが、唯一無二の個性を発するHIZUMIの刺激的な歌声は、聴き手の感情にささくれるような不快感を与えていきます。ガリガリと刻まれるリフと直線的なビートが、さらなる不穏な空気を後押し、もうやめてくれと叫びたくなるような不快感を音に乗せていきます。
HIZIMIが吐き出すのは弱者目線の言葉、虐げられた者たちの怒りと絶望、そのやるせなさからの脱却、幸せを求める渇望が、刺激的な音となり聴き手に問いかけます。現実離れした生ぬるいラブソングとは無縁の世界、このバンドが提示したものから目をそらす事は出来ないでしょうね、
全てが必然であり、奇をてらったものではないのだが、ややキャラが立ち過ぎたきらいがあり、そして性別を超越した歌声もあり、一部から偏見の目で見られたのが残念でならない。

こうして時を経て冷静になり耳を傾けると以外とジャーマンスラッシャーに通ずる魅力があり、KREATORやSODOM辺りにも通ずる身を蓋もないスピード命の攻撃性を感じますね。

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