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Reckless / RECKLESS
失恋船長 ★★★ (2019-10-11 14:06:39)
オリジナルは1980年にリリース、『炎の女王』という邦題で国内盤も出ている一品(厳ついタイトルなのにジャケが中途半端)。メロディアスかつワイルドなハードサウンドを引っ提げ、邦題もハッタリじゃないなと思わせる活きのいいサウンドをオープニングから炸裂、英国寄りの王道サウンドは、多くのバンドに共通するポイントを押さえつつも、女性シンガー、ジャン・メランソンのパンチの効いた唄を前に出す事でバンドのカラーを確立、そこにギターオリエンテッドなスタイルで攻勢を掛ける事でバランスをとっており、野心溢れるサウンドへと昇華させている。
どこかグラマラスに聴こえるのはセクシーな女性シンガーの存在感だけではなく、バンドから醸し出される空気がそうさせているのも重要、アメリカンでもブリティッシュでもない、これがカナディアンなスタイルという事なのだろう。
とは言え中盤には毛色の違う顔も見せ、統一感という点では自作の方が馴染みやすいだろう。

2ndでは気骨のあるハードサウンドへと接近、NWOBHMというのかメタルムーブメントへと舵をきりましたが、今作にも甲乙つけがたい魅力がある。やはりまだ何者にも染まっていないというデビュー作ならではのフレッシュ感が好奇心を擽るのでしょうね。

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