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Steel Fist / Panzer X
失恋船長 ★★★ (2019-10-16 18:44:51)
VADERのギタリスト、ピーターことPiotr Wiwczarekが2006年に立ち上げたサイドプロジェクトの6曲入りのEP(2曲カヴァーだがJPのRiding on the Windはクレジットされているも実際は収録されていないという商品)。ポーランド出身のミュージシャンが脇を固めるのだが、これが熱い。もう一人のギターは、後にVADERで共に活動するSPIDERことMarek Pająk、シンガーにポーランドの重鎮、TURBOやCETIで活躍したGrzegorz Kupczykを招聘、ベースはMr.Xと表記され謎だが、ドラマーはポーランドのデスメタルDecapitatedで叩いている、若手のVitekことWitold Kiełtykaという布陣は、名実ともに魅力に溢れるメンバーとなった。

オープニングの『Panzer Attack!!!』の勇猛果敢に突撃するパワフルな疾走ナンバーの登場に、まずは掴みはOK、高速ソロの前に奏でられるフレーズは、きっと意味のあるものなんだろうが、知識がないので分からない。タイトルに関係あるのかな?
ドイツの重戦車隊だもんねPanzer Xって。

ズンズンとへヴィなリフが刻まれる表題曲へと流れ、ロックンロールな『Feel My X』へと進む展開は、明らかにVADERとの差別化を図っており、サイドプロジェクトのしての意味合いを強くアピールする事に成功。インストナンバーから、最後はThe Rolling StonesのカヴァーPaint It Black(オリジナルをリスペクトする忠実なるカヴァー)と流れ幕が閉じます。
音楽性に大きな裏切りやがない分、VADERファンにとっては、普通の事をやったにすぎない為に面白味は少ないだろう、しかし、これも主役たるピーターのバックボーンとして受け止めて頂ければ大いに楽しめるでしょう。擦れ合うメタリックな音色は十分に攻撃的ですよ。こうして真っ向勝負のメタルを叩きつけてきたバンドにとって、スパイダーの存在感もさることながら、若いドラマーの活きのいいドラミングがバンドサウンドを後方支援、ガンガンと突きあげる事で攻撃性も増している。そして歴戦の兵である、Grzegorz Kupczykの堂に入った歌声が、より高みに導いているのが印象的でした。

ただし、このプロジェクトはドラマーが交通事故による不慮の死を迎え活動は休止。EPを残したのみとなった。このツインギターコンビの旨味を、また堪能したいなぁ。

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