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今週のアルバム10選
失恋船長 (2019-10-28 13:39:21)
『思い出の国産メタル100選その⑧』


①ANTHEM『BLACK EMPIRE』
再始動後のアンセムがいかに充実しているかを物語る傑作。
叙情的かつメロディアスだがロックの持つ躍動感とハードネスさが手抜きなしのガチンコ勝負。とにかく洗練されているのにメタリックなダイハードサウンドを両立させている。
ここで唄う坂本英三のパフォーマンスも、根強くある森川待望論を吹き飛ばす圧巻の歌声を披露。
多様性を含んだ音楽性を引っ提げ、アンセムは今作を機に確実に新たなるステージへと登りつめた。



②EARTHSHAKER『Pretty Good』
軟弱な音楽性になり下がったアースシェイカー。
その凋落ぶりは言葉に出来ないが、確か聖飢魔Ⅱがアメリカでライブをやった時にオープニングを務めたが、商品となったのは聖飢魔Ⅱだけだった記憶がある。
そんな状況下の中で原点回帰とは言わないがハードサウンドを取り戻そうと動き出した今作。
唄えるハードサウンドは健在、プロデュースにTOTOのジェフ・ポーカロを迎えアメリカンかつダイナミックなリズムを引っ提げ、復活の狼煙を上げた。
個人的にはノリがよくシンプルかつキャッチーなリフワークが耳を惹く③が好きだ


③EXCURIVER『In Hard Time』
日本人らしいキメの細やかな情緒のあるサウンドが好きだ。
演奏も堅実であり、無理やり感がないのも好印象。
少々ダーティーな声質の歌い手は、歌唱スタイルと合ってはいないが、やはりしっかりと唄おうという姿勢を示し好感が持てる。でも音楽性的に雰囲気重視の歌では場が持たない。
国産バンドが抱える問題点を露呈した形となったが、泣かせのメロディアスギターが出てきたら文句も出ません。
この手の叙情派路線に目がないのでね。



④二井原実『ONE』
ラウドネス脱退後、直ぐに動き出した二井原実先輩。
かれのバックボーンたるファンキーなサウンドやソウルフルな唄い回しを生かしたナチュラルなロックサウンドを披露。
歌モノが中心だけにハードなものを求めたマニアを落胆させたらしいのだが、メタルシンガーとしての呪縛から解放された自然に近い唄い回しは魅力的だった。
アメリカ時代の豪華ゲストも見逃せませんが作品に影響を残したかは不明。ライブでは中間英明も参加していましたね。
このアルバムを土台にデットチャップリンがあると思っている。


⑤JEWEL『JEWEL1』
関東のメタルシーンを支えたバンドのフルアルバム。
1とタイトルは付けられたが2は出なかった。
ギターの本間清司はヴィジュアル系に転身して成功。
腕のあるプレイヤーがどんな形でもよいから世に出れた事を喜ぶべきであろう。それでなくとも狭いシーンなんだからね、夢だけでは飯は食えないよ。そんな現実を思い知らせてくれたバンドでもある。
日本人的な情緒のあるメロディと哀愁美、臭くならないには関東のバンドだからか、勢いのあるハードな楽曲は聞きごたえ十分、大森の無理目のハイトーンが噛み合っていないと感じるが、それでも愛聴した一枚だ。

⑥MASTERMIND『The Way I Go』
ポニーキャニオンからリリースしたメジャー第一弾にて通産2枚目のアルバム。
歪んだ癖のあるハイトーンとパワフルかつクラシカルなサウンドは日本人好みのスタイル。臭さに走ることなく絶妙なさじ加減でパワーメタルマニアにメロディアススピードメタルマニアも喜ばせるサウンドであった。
海外のアクトのオープニングを務めるなど、期待をされていたがメンバーはオッサン臭かった。
当時は何度かライブに参戦させてもらいましたよ。
強力なツインギターだったなぁ。



⑦Nozomu Wakai's Destinia『Requiem for a Scream』
ロブ・ロックをゲストに迎えリリースされた若井望のバンド。ルックス的にも整っている若井がガチンコのメタルをやってくれるのが嬉しい。
お金の為にヴィジュアル系に進めば良いのにね。
そんな侍スピリットと洗練されたネオクラ風味のサウンドは、国内レベルを超える仕上がり。ロブ・ロックにとっても光り輝ける場所を提供して貰えたと自負できるだろう。
速さだけではないメロセンス、アレンジ力の高さなど、若井は稀代のギタリストであることを知らしめた名盤である。


⑧SABER TIGER『SABER TIGER』
下山武徳という牙を手に入れた事により北の狂獣は本領を発揮できた。ライブでもレコーディング同様、獰猛なパフォーマンスで魅了。本当に素晴らしい歌い手だった。
ある意味、最盛期を迎えたバンドは敵無に見えた。
当時は狂ったように聴いた一枚。頻繁にライブにも行かせてもらいました。それだけに思い入れは強い。


⑨SHE-JA『Stand Proud! All For Heavy Metal』
ヘヴィメタル極寒の時代にAVEXから突如リリースされた
慟哭のギタリスト屍忌蛇のソロというのか、かれが影響を受けたアーティストのカヴァーを中心としたコンピ作。
やはり個人的にはほぼ、アンセムのメンツが揃うなど、参加メンバーの充実度と屍忌蛇のプレイアヴィリティの興奮されっぱなし、素晴らしい作品を世に送り出してくれました。
これも小室にあゆのおかげならワタクシはお歳暮を贈りたい気分ですよ。
当時は良く聴いたアルバムですよ。一枚の作品に坂本英三に森川之雄、二井原実がいるんですよ。長い付き合いになるNOVも参加、小野正利先生もいる、興奮するわ。
それにしても森川ボネットは凄すぎるぞ。


⑩SOLITUDE『Virtual Image』
表現力に幅が出た杉内の咆哮。NWOBHMスタイルを継承するピュアなメタルサウンドには一点の曇りもありません。
2000年という厳しい時代に叩きつけた普遍のヘヴィメタルサウンドとその意義に胸が熱くなります。
こういう音を生涯愛し続けるだろう。男泣きの哀愁美と鋼鉄サウンドの目指す高み、我々も同じステージを見据えていますよ。メタルと呼ばれる音楽のあるべき姿に、何か行動をしなければと突き動かされずにはいられません。

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