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Revolve / DANGER DANGER
火薬バカ一代 ★★★ (2019-11-20 22:46:30)
テッド・ポーリー(Vo)をフロントマンの座に復帰させたDANGER DANGERが、テッド以下、ブルーノ・ラヴェル(B)、スティーヴ・ウェスト(Ds)、ロブ・マルセロ(G)というラインナップで'09年に発表した復活の7thアルバム。
ブルーノとロブの2人が、本作にもゲストVoとして参加している元バンドメイトのポール・レインと共に立ち上げたプロジェクトTHE DEFIANTSのデビュー作の完成度に感心し、慌てて買ったはいいが積んだままにしていたこのアルバムも引っ張り出してきて聴き直したのですが、いや、やっぱり良い曲を書く人達だなぁと、改めて感心させられた次第。
旧作よりも格段に説得力を増したテッドのVoと、ロブのフラッシーなGプレイに華やかに彩られたサウンドは、歳月を重ねたことで嘗てのような溌剌とした躍動感は多少薄らいだ感はあるものの、その分、合唱を誘発するキャッチネス、時に爽やかに、時にしっとりと哀愁を発するメロディのフックには益々の磨きが掛かっていて、DANGER DANGERといえば“NAUGHTY NAUGHTY”よりも“UNDER THE GUN”タイプの名曲を愛する身にとっては正にドストライクな仕上がり。個人的には、憂いを帯びて駆け抜ける②、一抹の侘しさ漂うバラード⑤、爽快感に満ち溢れたスケールの大きな⑦等に特にグッときましたが、基本的に本編には捨て曲なし。収録曲の質に関しちゃ1stに匹敵する粒の揃い具合です。
ブルーノの曲作りの相棒であるスティーヴ・ウェストが、こんなご時世ゆえアルバム作りに消極的な姿勢を取っているため、本作以降全く新作アルバムのリリースが実現していないのが残念でなりませんよ。(まぁお陰でTHE DEFIANTSが立ち上がったわけですが)

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