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3rd Stage Alert / 3RD STAGE ALERT
火薬バカ一代 ★★★ (2019-12-04 00:51:11)
『METAL MASSACRE 2』に参加して知名度を高めたLA出身の5人組が、’85年にMETAL BLADE RECORDSに残したデビュー作にして唯一作の5曲入りEP。当時日本盤もちゃんとリリースされており(同じマネージメントに所属していたALCATRAZZの前座で来日計画もあったとか)、90年代には世界に先んじて日本で初CD化も実現しています。
Dsを叩いているのがマーク・エドワーズ、Bはロン・マレーというSTEELER人脈に連なるバンドで、それが縁でか我らのイングヴェイがプロデュースを担当(『MARCHING OUT』よか余程音質が良くて笑う)。あとKeyをHELLIONのアン・ボレインが弾いていたりと、レコーディングに関わっている面子は結構豪華ですよ。
「インギーが面倒見たバンド」という一点でのみよく知られている彼らですが、出している音は別にネオクラシカル路線ではなく、派手さよりも寧ろ滋味が勝るDEEP PURPLE~RAINBOWに通じるオーセンティックな正統派HM。デヴィッド・ドゥルーリ(Vo)の歌唱がグラハム・ボネット激似なのもそうした印象に拍車を掛ける。派手さはなくとも、テクニカルなツインGをフィーチュアした収録曲はどれも味わい深く、特にD P感を溢れさせながら躍動する疾走ナンバー③は出色の出来栄え。またクラシカルな⑤にはイングヴェイが客演、一聴でそれと分かるGプレイを閃かせてくれてもいます。
わずか5曲ながら十分に満足感を味あわせてくれる1枚。尤も、どうせなら『METAL MASSACCRE 2』に提供していた名曲“MIND INVADER”もボートラとして収録してくれれば良かったのに…とか贅沢言いたくなるのが人情というものですが。

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