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Thunder down Under / Dave Evans and Thunder down Under
失恋船長 ★★ (2020-01-04 18:44:36)
初代AC/DCのシンガーとして知られるデイブ・エヴァンスが立ち上げたソロバンドの1st。1986年リリースと言う事も有り、BON JOVI的な手法も取り込みつつも、よりオーセンティックでブルージーな音楽性で勝負を掛けた一枚。
派手すぎず古臭く聴かせない絶妙なところを突いてくるのが憎い。主役たるデイブさんも、ブルージーな歌唱スタイルで魅了。その熱を帯びつつもクールな出で立ちは、中々どうして悪くないのだが、AC/DCのようなシンプルハードサウンドにおいては、もう少し押しの強い唄い手を所望していたんだろう。その為に、早々とバンドを追いやられたと言う苦い経験の持ち主として知られるエヴァンス氏です。
海外の長距離トラックの運転手に愛されそうなシンプルロック、メロディアスだし、この手のサウンドに不似合いなキーボードも導入とモダンさも十分にある。ZZ TOPとか好きな人なら十分に楽しめそうな音楽性なのだが、少々歌モノ中心に舵を切っている為に、AORチックなロックとも言える。その中途半端さが評価を分ける最大のポイントだろう。
唄で酔わせるタイプのシンガーではないのでね。

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