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今週のアルバム10選
失恋船長 (2020-01-27 21:13:37)
『思い出の北欧メタル100選その⑥』


①Yngwie J. Malmsteen『Rising Force』
彗星の如くシーンに現れた稀代のギタリスト。ソロとしての始動第一弾。
とにかく自らのスタイルを濃密に打ち出している。
バンドとしてバランス感覚はどうなのかと思う面はあるのだが、
そんな事はお構いなしの俺様ぶりに飲み込まれる。
一つのジャンルを生み出したオリジネーターの覚醒を見届けられたのは大きな出来事だった。

②Bad Habit『After Hours』
キラキラとしたキーボード。躍動するハードなリズム。エッジの効かせたギター。
いろんな意味でTHE北欧ハードポップサウンドの極みでした。
甘く切ないメロディと哀愁、そしてメジャー感全開の大衆性が嫌味なく共存している。


③ABSTRAKT ALGEBRA『ABSTRAKT ALGEBRA 』
キャンドルマス解散後にレイフ・エドリングが立ち上げたバンド。
暗黒面をフィーチャーしつつも。ヒンヤリとしたメロディが耳を惹く更生。
そしてガッツィーな歌声と、面白い組み合わせが功を奏してオリジナルティの高いサウンドが仕上がった。
しかし短命に終わったために認知度が上がらなかったのが残念。
キャンドルマスよりもテンポアップした印象も強かっただけに、ドゥーム系以外のファンにも受け入れられたはずである。

④Glory Bells『Century Rendezvous』
NWOBHMの影響もにじみ出ているしJP仕込みの鋼鉄スタイルを研磨している。
親父声もなんのその、火花散る熱を帯びたメタルサウンドと迸る疾走ビートにグイグイと引っ張られるでしょう。
イモ臭いは最大の誉め言葉ですよ。


⑤JONAH QUIZZ 『ANTHOLOGY 1980-1982 』
NWOBHMの影響を受けまくった北欧産スピードメタルバンド
正式な音源を残すことなく消えてしまったのだが
湿り気ったぷりの叙情派サウンドと攻撃性が見事に合致
歌詞がスウェーデン語の為にマニアック度は強い目
そこがまたグッとくるポイントですけどね
泣かせの叙情派ナンバーがビシャンビシャンに濡れまくっています



⑥Snake Charmer『Backyard Boogaloo』
1998年リリースの2枚目
時代に抗うかのような叙情味溢れる北欧サウンドが満載
甘さとメジャー感も満載のポップフィーリングに悶絶
古さを排除したモダンなアプローチも成功しています
パー・スタディンの曲作りの上手さがポイント
ヨラン・エドマンの歌も堂に入ったもの
ドラムとキーボードはヨハンソン兄弟が参加
ギターは実力派のベニー・ヤンソン

⑦STREET TALK『Collaboration』
北欧のジャーニーと呼ばれたバンド
国内盤はAVEXのベアナックルからです
瑞々しいメロディと躍動感
ハードでポップなサウンドは本格的な様相
その筋のマニアなら大満足の一枚でしょうね
ヨラン・エドマンも気持ちよさそうに歌っています


⑧USER『User of a common name』
男女混合の4人組によるハードポップバンド
とにかく元気で明るくなれるポジティブが空気が満載
そこにフック満載の哀愁系のメロディが
チョコチョコと琴線に触れるのだからたまりませんよ


⑨RANGER『KNIGHTS OF DARKNESS 』
フィンランドの若き正統派ヘヴィメタル野郎ども。
昨今のメタルバンドとは一線を画すオールドスクールに根差した本気のサウンドを披露
売れる売れないの商業主義とは違うピュアな精神性が音に宿っている
とにかくスピード狂のメタルマニアなら手に取るべきであろう
フルアルバムもいいが、初めて聴いたEPのインパクトは忘れがたいものである


⑩Solitaire 『Rising to the Challenge』
フィンランドのスピードメタルバンドの1st。90年代から活動していたが
ようやく2002年にアルバムをリリースできた。
この時代には珍しいスピード重視のメタルサウンドに驚嘆、
しかも北欧的なニュアンスを感じさせない無機質な音色から弾き出される無頼漢に
これまた驚かされた。

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