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Hardware / KROKUS
失恋船長 ★★★ (2020-02-18 13:13:57)
マーク・ストレイスの加入した前作辺りから知名度をグッと上げた彼ら、今作は通算5枚目となるのだが前作の路線を推し進めつつもメジャー感も加味しようと模索した跡があり、やりすぎAC/DCを封じ込めつつオリジナルティを研磨しようと苦心した一枚でしょう。いろんな意味でやりすぎ感があり、⑤などに代表されるように、相変わらずやってんなぁとなるのですが、おなじ基本路線なら情熱刑事哀愁系のシンプルハードの⑦方が耳を惹きますね。その次い出てくる⑧の色気に、このマーク・ストレイス時代の真骨頂を感じますよ。
かつてはバンドの中心人物だったギターのトミー・キーファーが今作を最後に脱退。ドラック中毒が酷くクビになったのだが、その後1986年に、自ら命を絶ち人生を終えました。⑧を聴くたびに、そのことを思い出しますね。渋めの出だしから、転調して走り出す、この曲の持つ刹那な響きに胸が熱くなります。このエモーションもバンドの魅力でしょう。

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