この曲を聴け! 

Armed and Dangerous / RAZOR
火薬バカ一代 ★★★ (2020-03-06 00:57:50)
カナダが誇る「スラッシュバカ一代」RAZOR。長らく彼らのカタログ中において最も入手困難な状態が続いていた(但しリプロ盤は結構出回ってた)’83年発表の7曲入りデビューEPが、未発表のデモ音源をボーナス・トラックとして追加収録し、リリースから35周年を記念して待望のオフィシャルCD化ですよ。こいつぁ目出度い。
そういやANTHRAXも同タイトルのEPを制作していましたが(リリースはこっちのが先)、そのANTHRAX含め、他のスラッシュ第一世代バンドのデビュー作の多くがそうであったように、本作もまたNWOBHMからの影響が色濃く滲む内容に仕上がっています。
プロダクションの質には厳しいものがあり、またミドル・テンポの楽曲による本編の幕開けや、メロディを追っている(歌っている)Voの歌唱を始め、RAZORの名を聞いて想起するようなスラッシュ・メタルの権化たるサウンドとは未だ結構な開きがある――半数の楽曲は1stでリメイクされるのですが、明らかに仕上がりのテイストが異なる――ものの、デイヴ・カルロのカミソリ・ギターの刻みっぷりといい、HMの範疇からはみ出し気味のテンションの尋常ならざる高さといい、次作以降に全面開花するスラッシュ・メタル・バンドとしての萌芽もここには確実に息衝いています。何よりHMに対するパッションが溢れ出す楽曲が単純にカッコイイ。特に現在でもライブのクライマックスを盛り上げる“TAKE THE TORCH”は、RAZORらしいササクレた突撃精神と正統派HMのエッセンスが溶け合った、この時期の彼らならではのスピード・メタリックな名曲ですよ。
入門盤にするにはちと厳しいかもしれませんが、RAZORファンなら一聴の価値ありな作品なのは疑う余地なし。

→同意