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First Visit / ROGUE MALE
火薬バカ一代 ★★★ (2020-03-13 00:30:08)
シンガーのジム・リトル(Vo、G)を中心に北アイルランドはベルファストで結成され、ロンドンを拠点に活動した4人組。KERRANG!!誌において「次に来るバンド」と高く評されたROGUE MALEが'86年にMUSIC FOR NAITONSから発表した1stアルバム。(アメリカでの堂々メジャーのELEKTRA RECORDSが配給担当)
元々はパンク畑で活動していた連中が、MOTORHEADやMETALLICAに触発されてサウンドを先鋭化させていった…との経緯からお察しの通り、パンクの疾走感&ノリの良さとメタルのエッジをクロスオーバーさせた音楽性が持ち味。ブンブン唸りまくるBに、レミーがお手本のシンガーのぶっきらぼうな歌唱等、とりわけMOTORHEADからの影響は大。
ただ、ジャケットの『ターミネーター』風イラストや、メンバーの『マッドマックス』の世界から抜け出てきたような扮装、そして妙に浮遊感を意識させられる音作り等、アルバム全体をほんのり覆うSi-Fiテイストが埃っぽさを薄めている点がユニークな個性になっています。特にOPを豪快に突っ走る“CRAZY MOTORCYCLE”はその無頼なカッコ良さからスラッシュ・メタルのフィールドでも人気を誇る彼らの代表曲。まぁこの名曲のインパクトのデカさが本編の印象を食ってしまっている感も結構あるのですが…。
2曲目以降は必ずしもスラッシュ・メタル風味は色濃くないものの、そこはかとなく憂いを振りまく⑤や、アクセルを床まで踏み込む④⑥等、聴いてるだけで勝手に身体が動き出す、気迫とキャッチネスを宿した楽曲で畳み掛けるこの完成度の高さは侮れませんよ。
LPでリリースされたっきり、ほったらかしの日本盤を再発して欲しいなぁ。
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