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Edge of Thorns / SAVATAGE
ギターの国から2002.遺言 ★★ (2004-09-21 19:33:00)
欧州ではもの凄い人気があるのに、ここ日本ではいまいちという位置に留まっているバンド、それがSAVATAGE。個人的にはQUEENSRYCHEやMEGADETH、DREAM THEATERと同等の位置で語られても何の遜色も無い素晴らしいバンドだと思います。
この作品はザッカリー・スティーヴンス加入作であると同時に、クリス・オリヴァの遺作でもあります。前作までのジョン・オリヴァのヴォーカルと違い、今作ではザックがヴォーカルを取るようになったことで毒々しさが減り、よりスマートな印象になったと思います。クリスのギターがやっぱり目立っていて、一音一音に熱のこもったトリッキーなソロを聴かせてくれます。
楽曲的にも素晴らしい曲が満載で、一つ一つの説得力はハンパじゃなく高いです。オープニングの「Edge Of Thorns」は個人的に「Gutter Ballet」より上。「He Carves His Stone」も静と動、美と破壊の対比が絶妙です!!!。「Labyrinths」~「Follow Me」も本当に心にグッと来るものがありますし、もの凄いギターソロが聴けるメタリカ風の「Degrees Of Sanity」もなかなかの佳曲だと思います。
そして究極のバラード「All That I Bleed」!!!。これを聞くたびにクリスの死を思ってしまいます。歌詞もいいし、とにかくイントロからピアノ一本で静かに歌い上げるザックのヴォーカルがいい!!!。色気さえ感じずにはいられません。そしてバンドが絡んで来るところは、大空に大きな翼を広げて飛翔する鷹を想像させます。とにかくこれは超超超名曲だ~!!!。(ベストアルバムに入っていたジョンの弾き語りバージョンもよかった!)
しかし、クリスの悲劇の死は今となっては本当に悔しい。
このアルバムの楽曲の底知れぬクオリティの高さをもってすれば、もっと凄い曲を書いてくれたんじゃないかと思ってしまいます。
でもこの時点でバンドを止めずに現在も頑張っているバンドにはずっと期待しています。最近は目立った活動が無いですが、もう一度ファンをあっと言わせる作品を作って欲しいです。(ザックとアル、戻ってくれないかな~・・・笑)

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