この曲を聴け! 

今週のアルバム10選
失恋船長 (2020-04-24 16:17:32)
『麗しの女性メタルその①』

①早川めぐみ『SECRET POLICE 秘密警察』
女性メタルと言って真っ先に思い出すのは彼女。麗しのアメリカンポリスジャケに釘付けでした。ようこんなもんデビューさせたなという理性と、彼女のルックスに対する思いに心をかき乱されました。色んなポンコツメタルを聴き抗体が出来上がりまくった今では、余裕で聴けるが初めて聴いた時は、殺意すら覚えましたね。こんな歌を収録するからメタルは馬鹿にされるんだとね。くだらない偏見と、余計な予備知識を捨て去り楽しむのが一番。バックの演奏もそつがないし、楽曲も充実しまくっている。横須賀17エレジーはそらで歌えるぞ(笑)

②Bitch『A Rose By Any Other Name』
国内盤もリリースされた新曲を含む6曲入りのベスト盤EP。彼女のお披露目的な意味合いもあったんだろう。
合致溢れるヘヴィメタルと、彼女のパワフルな歌声の相性も抜群。無理目の厳つい衣装&ルックスに苦笑いもでるが、このバンドには結構世話になりましたね。思春期の思い出深い一枚。皆に隠れこっそりと聴いていたことを思い出す。
これを入り口にフルアルバムを聴いたが、少々画一的な歌い回しに辟易する場面もあったりと、実はこのサイズが丁度よかったりする。


③本城未沙子『魔女伝説 MESSIAH'S BLESSING 』
高崎晃プロデュース&ラウドネスのメンバーが完全バックアップの一枚。主役たる彼女の歌声はイマサンだが、名曲をラウドネスのメンバーがカヴァーする姿に大興奮。当時の彼らは頭二つは抜きんでていた。国内レベルでは語れない孤高の存在ですよ。
その雄姿をたっぷり楽しめる。


④FAST DRAW『Damia』
北海道を代表するメタルバンドのデモ。ここで歌いは稀代のメロディメイカー。久保田陽子さん。彼女の瑞々しい歌声と、スラッシーな攻撃的メタルソングとの相性も抜群。このあとプロビデンスからSABER TIGERへと流れるのだが、ここで聴ける久保田さんも大好きだ。この音源、キチンとした形で世に出して欲しい。国内メタルシーンを語る上では非常に意義のある、そして個性とクオリティを兼ね備えた名盤だからです。音質は良くないがバックを固める演者のプレイが熱い燃え滾っている。純度の濃さにヘヴィメタル魂がメラメラと火が付きますよ。

⑤ダンプ松本『極悪』
第二期女子プロブームを牽引した稀代の悪役レスラー、ダンプ松本のソロアルバム。彼女の壊滅的な歌声に、チョークスリーパーを喰らった気分だ。坂本龍一先生の寄稿したバラード、タケカワユキヒデのポップロック、44マグナムのメンバーが演奏&アレンジしたロックナンバーなどバラエティに富んでいるが、本気で聴くことを許さない反則技満載の迷盤中の名盤と断言したい。素顔は優しい女性だったと言われる彼女の人生。諸行無常ですなぁ。
メタルファンならDump the Heel で拳を突き上げろです。

→同意