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Marcello-vestry / Marcello-vestry
火薬バカ一代 ★★★ (2020-04-27 00:18:01)
DANGER DANGERにアンディ・ティモンズの後任として参加して以降、卓越したギター・テクニックと曲作りの才(ついでにイケメンでもある)を活かして、傑作『REVOLVE』('09年)や、ブルーノ・ラヴェル(B)のサイド・プロジェクトTHE DEFIANTSのアルバム作りに大きく貢献。今やブルーノの相棒として欠かせない存在となったロブ・マルセロ。本作はその彼が、ベテラン・シンガーのフランク・ヴェストリーをパートナーに迎えて立ち上げたプロジェクト、MARCELLO-VESTRYのデビュー作にあたる作品です。(’08年発表)
ギタリストのソロというとクラシカルなインスト物を想像してしまいますが、ここで聴かれるのはキャッチーな歌メロ&コーラス・ワーク重視のスカッと明るくハジけるポップ・メタル。JACK STARR’S BURNING STARをキャリアの出発点に、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオと組んだLANESLIDEや元MANOWARのロス・ザ・ボスのバンド等、これまで様々な作品に参加してきた実力派であるフランクの、エネルギッシュな熱を帯びた歌声により盛り立てられた収録楽曲の数々は、しれっとDANGER DANGERのライブで披露しても全く違和感なさそうな80年代風味満点の仕上がりです。
当然捨て曲は見当たりませんが、中でもロブ・マルセロの華やかなGプレイが、楽曲が放つ爽快感を数倍にも引き立てるHRナンバー⑩は、彼氏がこの手の音楽スタイルに寄せる愛情の深さがビンビンに伝わってくる名曲ではないかと。
両者とも複数のバンドやプロジェクトを抱えて多忙のためか、この顔合わせが本作のみで終わってしまったことが不満と言えば不満な1枚。

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