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The Wayward Sons of Mother Earth / SKYCLAD
失恋船長 ★★★ (2020-05-07 16:35:36)
今やフォークメタルの元祖として崇められるバンドのデビュー作。元SABBATのマーティン・ウォーキーやSATANのスティーブ・ラムゼイらが集結。もはや風前の灯火とも言える、消えかかった英国のハードシーン最後と砦として結集。
中世ヨーロッパに倒錯した歌詞と、スラッシーな攻撃性を携えた音楽性、そして英国トラッド、フォークも取り込み大英帝国の威厳たる存在感を誇示。当時としては斬新なアイデアを盛り込みシーンに切り込んできた。
妖艶なトーンを駆使するラムゼイのギターはあくまでも刺激的、NWOBHMファイターとしての矜持をビンビンに感じさせバンドサウンドを牽引、そこにマーティンの感情をぶつける吐き捨てヴォイスが乗っかり、このバンドの独自性をアピールしてくる。

アホでは出来ない望みの高い音楽性、このあと、ドンドンと民族的なスタイルへと倒錯していくのだが、初期の彼らはよりソリッドで攻撃的なスタイルをとっており、彼の歴史的には、随分と違った感触を残すだろうが、このブリブリとしたベースやタイトに刻まれるドラムのソリッドな質感にメタルバンドたる魅力を感じます。

そして後の片鱗を見せた④にこそ、フォーク・トラッド路線を支持するマニアのハートを掴むのでしょうね。

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