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Transient / LACHRIMATORY
kamiko! ★★★ (2020-05-12 01:14:15)
ブラジル産デスドゥーム2011年作
この作品はブラジルでCDRでリリースされているが、2014年にロシアのSolitude Productionによりリマスター版が発売されている。
このバンドの音源はコレ以外は無さそうで、現在活動中なのかもわからない無名バンドだがドゥームマニアには是非ゲットしてもらいたい。
チェロを導入したドゥームというのが大きな特徴で、孤独感や悲しみを表現するのに絶大な効果があり、とても存在感がある。
ギターの音はジメジメした黴臭い質感を醸し出す適度な音圧・音量で、あまりメインには出てこないものの、雰囲気を出す重要な役割を担っている。
チェロと、ヴォーカルが兼任しているシンセ、ギターの三者が複雑に絡み合うハーモニーが独特、不穏でありながら妖艶な感じだ。
そういうスタイルが珍しいというだけではない。テンポやリズムの緩急のつけ方が絶妙で、静と動の臨場感ある楽曲が凄い。
曲が後半に進むに連れ叙情性や迫力が増し、その奥深い音楽性の素晴らしさに感動せずにはいられない。
個性派ドゥーム作品として超イチオシ作品。リマスター版が出回っているから、入手はそんなに困難ではないと思うので、是非体験して欲しい。
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