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Falcon / FALCON
失恋船長 ★★ (2020-05-12 18:28:01)
Cirith Ungolの初期メンバーとして知られるグレッグ・リンドストローム、Destiny's Endのペリー・グレイソン、ドラムにダリン・マクロスキーの三人が集まり結成されたバンドの1st。亡くなったCirith Ungolのジェリー・フォーグルに捧げられた一枚というのがマニアにはグッとくる情報。
正直、レコーディングというのかデモ音源のライブレコーディング的な構成の為、全般的な緩さと甘さが漂い、思い出作りの一枚的なノリを醸し出しているのだが、⑥ではアメリカのサイケ/ドゥームロックの元祖的な立ち位置のBangの曲をカヴァー、おまけに⑦⑧はCirith Ungolの1stデモの音源を再録とマニア泣かせの選曲に、ついつい食指も伸びますが、シケシケエピカルサウンドではないCirith Ungol初期の音楽性故にコレクター商品という所でしょうね。

サウンドもソングライティングと担当する二人の思惑があり、⑥を境に音楽性の違いを感じさせるのも面白い。基本はペリー・グレイソンがギターにヴォーカルも担当と、彼のバンドと捉える方が正しいのだろう。詳しいバイオはサッパリなので割愛しますが、サイケ、ガレージ臭が漂う60年代後期から70年代へと向かう、あの時代のヴィンテージサウンドを目指しているのだろう。その本意気のなりきりぶりを楽しめるかが評価をわける最大のポイントでしょうね。

③では、Pentagramのボビー・リーブリングが客演してます。Cirith Ungolがバンドとしての個性を確立したのはNWOBHMからの影響だったのかぁとカヴァーを聴いて思いましたね。貴重な経験でした。個人的には、それだけでも価値ある一品でしたね。

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