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Bleak and Everlasting / THE HOWLING VOID
kamiko! ★★★ (2020-05-17 21:23:45)
米産フューネラルドゥーム2019年作
このバンドは、CDをまとめ買いする時に何かとその中に混じっていたバンドで、気付けばNightfall(2013年作)まで全て所持している。
その作品までは、少なくともボクにとっては若干コレジャナイ感を感じさせる、何かもうひとつ物足らない感じだった。
処女作から徐々に録音状態がアップしていき、一貫して欝系の淡々としたサウンドを創造しているが、どうも他のバンドとの差別化が見いだせず
コード進行の巧みさに欠けるサウンドに、どこかもどかしさを感じさせる作品群だった。
久々にこのバンドの作品を手にしたのは、その退屈な楽曲構成が若干改善されて、とても雰囲気のある作品に仕上がっているからだ。
劇的な曲展開というのは全く期待してはいけない。美しく物悲しい垂れ流しシンセに淡々とギターが乗るサウンドが終始続く。
Nightfall時点で、ある程度高度な録音状態と雰囲気は出せていたが、それにプラスアルファを期待した当時の思いが叶った、といった感じ。
地味な作品だが、やっとフューネラルドゥームの一線級に肩を並べることができる、と感じさせる渾身の作品だ。
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