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正直者は馬鹿を見る / Outo
失恋船長 ★★ (2020-06-03 13:48:41)
日本のハードコア/パンクシーンを語る上では外せないバンドと言われる。OUTOの1987年リリースのEP。
収録時間はわずか17分少々なのに12曲も収録。曲によっては1分にも満たないものもあったりと、勢い重視の楽曲が収録。
日本人らしいメロディとノイジーなサウンド、どこかファニーな親しみやすさもありつつ、近づきがたいバイオレントな空気もあったりと、雑食性の強いジャンル故の面白さが音に溢れている。
門外漢故に人に語れるほど、詳しい訳ではないのだが、元気いっぱい繰り出される爆音の数々、手数の多いスピードプレイ、直情的に突っ込んでくる楽曲群は容赦無用のアグレッションを有している。このバンドとの出会いは思春期真っ只中のワタクシに、スピードメタル系を聴いているのなら、こういうのもあるぞと勧めてくれたパンクスの友人のおかげ。ただ、当時はピンとこなかった。もう少し様式がある方が好みという事で、良いリアクションをしてやれなかったのだが、面白いもので、今の方が全然耳に馴染める。ノイジーさや攻撃性よりも、キャッチーなメロディラインが顔覗かせるからだろうが、ハードコア/パンクス特有の清い姿勢、その音楽に対する純粋な思いが耳を刺激してくれるのだろう。
ジャンル不問でスピード系が好きな人ならトライして欲しい一品です。パンクスだけのお楽しみでは勿体ないですよ。

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